2009年12月13日日曜日

入院初日

12月2日入院。
入院の目的については、胸膜炎の原因鑑別の為の検査と、検査結果を受けてリウマチの治療方針の軌道修正およびその開始の為の入院と自分では理解している。
具体的には、入院前にも採血やX線、CTなどの検査をしたことはブログにも書いていたが、それらの検査ではどうしても「結核」を否定できなかったので、胸腔鏡を入れ胸膜生検をして病理的に判定するというのが目的らしい。
なので、検査結果によっては入院期間は長引くし、もっとも最短でも10日ほどになることは想像していた。

入院したのが10:00。
病室に案内され、病室および避難経路の説明、入院問診などをされて検温。37.4℃、ちょっと高め。看護師さんもちょっと熱がありますね。と心配顔を言われるが、リウマチの症状でアクテムラが切れてくると体温が37℃前後が平熱になる旨説明しておく。(とは言ったもののちょっと高いかな?)
早速、15:00の胸腔鏡検査の為に絶飲食を開始。昼食は「てんぷらうどん」で、病室のみなさんが美味そうにすすっている。

ところで、入院して少し驚いたことがある。それは、病棟のスタッフ(医師、ナース)の年齢が自分が思っていたよりも相当若い。少なくても外来よりも平均年齢で5歳は若いと思われ、三交代(ナース)の激務に耐えうるにはやはり若さが必要なのだろうなと思ってしまう。
あと、ドクターは気の毒なくらい激務だ。本当にいつ寝てんだ?と心配になるほど外来でも見かけるし、病棟詰め所でも同じ顔を見かける。
僕の担当医は呼吸器外来でお世話になった比較的若いエース的ドクター、担当ナースも働き盛りの中堅どころのエース的な美女である。

さて、僕はといえば、どにかく胸腔鏡が入るほどの穴を胸?脇腹?背中?に空けられるので「どんなことされるんだろう」と緊張していたし、不安も募っている。そして、この後に及んでも「本当に穴をあけないとダメなのか」と往生際の悪さを発揮している(笑)。

担当医が今日の調子(体調)を聞いてくる。体調は悪くない。むしろ外来で診てもらったときよりも状態は良く、出かけたクシャミやしゃっくりが痛みで止まっていたのが、痛みもなく普通にできるようになったことを告げる。
胸水が減っている可能性があり、速攻X線を撮りに行くように指示される。
X線を撮ってきて間もなくエコーの機械とともにドクターがやってきた。X線画像によれば胸水は以前よりも減少していて胸腔鏡を入れるギリギリのところ(胸水が多いほど胸腔鏡検査はし易いらしい)らしく、念のためエコーで確認するらしい。
僕としてはできれば穴を空けたくないという気持ちと検査をしてもらわねば先に進めない(リウマチ治療の方)という微妙の心理状態だったのだが、胸腔鏡検査は実施されることになった。

検査の始まる30分前から点滴をされ、時間になると車椅子に乗せられ内視鏡検査室へ連れて行かれる。
検査室に着くとベッドに横にされ、胸にペタペタと心電図?関係の電極、指にはサチュレーションモニター用の器具とあれこれと準備が開始される。
僕の緊張はこのころからピークに達しいて、まだまな板の鯉の心境になっていない(相変わらず往生際が悪い:苦笑)。
エコーで確認しながら穴を空ける場所を決め、局部麻酔の注射をされて開始された。どうやら穴を空ける場所は脇腹というよりは背中に近いところらしい。どうやって穴をあけるんだ?とか興味はあるものの見ることはできないし、聞く気にもなれない。とにかくなにかされているのだが痛くはない。どうにでもなれ!という心境に達するというよりも、やたらとなにかを押しつけられるのでその圧力に負けないように反射的に身体に力を入れて頑張るので微妙に疲れる。
いよいよ組織を採取するらしく「ちょっと痛いですよ」とドクターに言われる。事前に「結構痛いらしいです」とドクターに言われていた。ドクターが言うからには「相当痛い」だろうと覚悟していたのだが、なにごともなく(特に痛みも感ぜず)検査終了となった。
ああ、やっぱり僕は「痛みに鈍い」のだろうか、マラソントレーニングでM度レベルがアップされている自分に感謝(笑)。

検査中に350ccの胸水がバキューム(吸い出)されたらしいが、まだ胸水は残留している為ドレン(排出用チューブ)を脇腹(背中?)に取り付けられ、排出された胸水が溜まるタンク付で車椅子に乗せられ病室にもどる。
検査に要した時間は延べ1時間程度で、今思えばどうってことなかった(だからといって、またやりたいとは思わないけど)。

病室に戻るとチューブを付けたところを固定する為、テーピング?が担当ナースによってやりなおされ、胸水が溜まるタンクを横にしたり、逆さまにしたりしていけない。トイレや洗面時にはタンクをショルダーポーチのようなものに入れて移動せよと注意事項があった。また、麻酔が切れると痛むハズだから遠慮なくナースコールを押して痛み止めをもらってくださいと言われる。

タンクの取り扱い以外には特に移動に関する制限事項はなく、タンク付の移動がどんなものなのか早速トイレに行って試してみる。
違和感がないことはないが、別にどうってことなさそうだ。ただ、チューブがなにかに引っかかって痛い目には遭いたくないという防御的本能は全開になっているようで、結構ピリピリしていた感じがする。

そうこうしているうちに入院初日というか、入院後初の食事の時間となった。
ザックリ言えば「焼き魚定食」。病院食ってもっとまずいものと思っていたが、案外美味かったりする(笑)。
食事をして、売店にコーラやガム、あめ玉を買いに行ったりと「ウロウロ病」(徘徊ではない)が始まる。

あとは、ベッドに横になって本を読んだり、TV観たりしているうちに眠くなったので寝てしまった。

退院した今でも病院のタイムスケジュールが良く分かっていないのだが、およそ下記の感じであったと思う。
06:30~07:00 検温やら採血のある場合は採血
07:30~08:30 朝食
09:00~ 検温、便通報告、ドクター回診
12:15~13:00 昼食
13:30~17:00 ドクター回診(午前か、午後のいずれかに来る)
18:00~19:00 夕食
21:30 病室消灯(ベッドの電気スタンド、TVは観ていて良い)
24:00 完全消灯
風呂・シャワーは浴室が空いている時間はいつ入っても良い。

ところで、アクテムラ切れの自覚はあるのだが、リウマチによる痛みがさほどでもなく非常に助かった。

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