朝08:30には病院にいたのに、診察は13:00ころとなる。
レントゲンの結果、典型的な肺炎の症状が見られるとのことで、それから検査の為、院内をうろうろする。
採血(動脈)、CT、尿検査、インフルエンザ検査、痰の検査。
CT画像及びレントゲン画像を呼吸器専門医と主治医とで検討の結果、肺炎、結核の可能性は低く、どちらかというとリウマチ性胸膜炎ではないかという診断。
胸膜炎の原因の特定が先だが、肺炎か否かの判定は今日はでないが、リウマチ肺の場合は今までの治療(主にアクテムラ投与)ではダメだということになり、いちから治療方針を考え直す必要があるとのこと。
また、そもそも肺炎ならばリウマチの治療に優先して治療する話になる。いずれにしても入院は必須だといわれる。
当然、入院の上、治療せよということになるが、四の五のと「今、入院は困る」と訴えたところ、酸素摂取量(サーキュレーション)が96%あるし、僕の体感上の症状から「今日は帰してやる」ということになり、明日(11/13)再度通院の上、X線を撮り状況を見て決めるのでということで、仕事の残務を片付ける時間をもらう。
とりあえず、ジスロマックSRドライシロップが処方されたので、これを薬局で受け取り、窓口のとなりあった自販機からロハスを購入、薬容器に所定の水を入れシャカシャカして、速効飲み干す。思えば、昼は食べていない。不安な気持ちが先行して、空腹感すらなかった。
帰社して社長に報告、取り急ぎ目前の仕事の整理を始めるがこうなると代わりがいない。当社は低度にセクショナリズムが進んでおり(たった4人しか社員がいないのに、社長が社員を効率的に使う為に○○は誰、△△は誰と決めているのが悪い。本来は、たった4人しかいないのだから、誰でも同じことができる環境を整えておいて、「主」な担当を決めるべきなのだ)こういう時には、新入社員に仕事を教えるのと同じ暗い時間の作業になる。
悲しいことではあるが、大量の納期である年末を控え入院なんてできない状況だというのが痛いほど分かる。
それでも、やれるところまで仕事をやっつけないワケにはいかないので、やれることはやった。
帰宅して、女房に検査結果と今後の展望(見込)について話す。話すとは言っても11/13の結果がなくてはハッキリしないので、とにかくとても不安な夜を迎えた割には疲れていたせいか、それとも就寝前に服用したボルタレンの効果かグッスリ眠れた。
至って普通な朝を迎える。
いつもやっている排尿後の体重測定を「体重を量ってどうなる」という投げやりな気持ちになった。これではイカン!なんでも良い、決めた事は続けようといつもの四肢の写真撮影をした。難しくないことを投げやりになっていては、できることがなくなってしまう。
出社して、今日(11/13)入院させられるとすると、仕事をやっつけられる時間は今日の13:30ころまでだ。
全部出来るはずもなく、優先順位と具体的な作業時間からできるところまでやるしかない。この峻別は昨夜リストアップしておいた。
あとは、やるだけ。
まぁ、新入社員のように忙しく、新鮮な感じで仕事ができたのは不思議な現象だったと思う。加えて、気持ちが張り詰めているのか、リウマチによる関節の症状がいつもより軽微なのだ。なぜだろう?
昼飯を食い、できる残務をして病院へ行く。
まずはX線。X線撮影を終えて待合の椅子に座ると看護師さんが「たしろさん、サーキュレーションとりますから中待合に来て下さい」と言われる。
指にクリップのようなもので挟み、待つ事30秒程度。いつもは、計測器の表示板が見えるのに今日は見えない。でも、看護師さんの「うん」という言葉のトーンと表情で、悪くないな96%以上は行っているなと確信した。このまま、ここで待てというので待つと、先に受診していた患者さんが出ると、速効呼ばれる。
入った瞬間に「たしろさん、やっぱり入院しないとダメですね」と言われるのが怖かった。しかし、ドクターの表情は昨日よりも明るい。
「たしろさん、ジスロマックが効いているようで、昨日より良くなっているんですよね」という。
X線による判断(昨日との比較)では、
- 炎症部が減っている
- 胸水も減っている
- 聴診の結果、音はクリア
- 熱は昨日37.3から今日は37.1
- サーキュレーションは昨日が96.3%、今日は97~98%
こういうときは検査結果も大事ですが、患者さんの感じる症状が重要なのでということで、僕の主観的症状を聞かれた。
- 昨日はマスクすると呼吸がややつらかったが、今日はそれがない
- 昨夜は咳き込みはなかった(というか、咳き込み事態最初からないだが)
- 昨夜はグッスリ眠れ、呼吸も問題なかった
- 食欲は普通にある
- 胸部(脇腹)の圧迫は昨日よりは遙かに緩やか
- 胸部(脇腹)の痛みは痛み止めのせいかもしれないが、昨日よりは楽
- 熱は安定的に37.1℃だった
会社もここから近いので、週に2度通院しろと言われれば通院します。と本音を言う。
症状に良化が見られ、なにより数値と現状の呼吸の状態が良いことから今日の入院は見送られた。
但し、月曜日11/16の早朝から検査、診察に来い!と言われる。「喜んで!」
一応の危機は脱したようにも思える。しかし、月曜日の検査で更なる良化がないと入院させられるであろう。
帰社前に女房に携帯で状況をメールし、帰社して社長に結果を報告、仕事をやっつける前に今日までの二日間の出来事をメモしておく。
次回アクテムラは11/17の予定だったが、これはキャンセルされる。
胸の状況がクリアされないとアクテムラは投与できないという。僕は他に試せる生物的製剤がないので、念を押すように訊く。
「胸が治れば、アクテムラはできるんですね?」
「胸が治ればできます」というドクターの返事に涙がでるほど嬉しかった。胸が治るまでリウマチの為の治療は据え置かれる。またリウマチによる辛い目に遭うかもしれない。でも、胸が治れば「効き目を体感しているアクテムラ」ができるのだ。
前日に言われた「リウマチの治療方針を考え直す必要がある」という言葉が、耳に染みつき不安でならなかったが、ハッキリとした希望が持てた。
もちろん、月曜日の検査によってまた状況は変わるかも知れない。でも、今みえる光りは月曜日を迎える勇気を与えてくれた。
--2009/11/14
本文中(あるいは、このブログの記事全般の中)にサーキュレーション、または、酸素摂取量と書いているが、正しくは下記の通りである。
誤り | 正 | |
サーキュレーション | >> | サチュレーション |
酸素摂取量 | >> | 酸素飽和度 |
2 件のコメント:
おはようございます
>朝08:30には病院にいたのに、診察は13:00ころ・・
体調が悪いのに、これは参りますね。
何とかならないものかなと常々思ってます。
To:吉田さん
確かに参るのですが、どの患者さんも必要があって(体調が悪くて)通院されているので、仕方ないと理解はしているのですが、愚痴くらい言ってもバチは当たらないかなと愚痴らせてもらいました(笑)。
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